2014年10月16日

何故希帆だったのか? エピローグ

最後に、心温まる話を。

10月9日、太平洋学園の体育館で、リハーサルがあった。
この日、希帆の高校では試験発表があった。

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今までなら、試験発表があると希帆はレッスンを休む。
しかし、主役を務めている為か、この日は姿をみせた。

二場からのリハーサルの為、小学生は由美子一人だけ来ればよかったが、
お母さんが出演している為、一緒に来ていた小学生がいた。

市川彩花音(あかね)である。
以前、踊りに大きな変化が見られると書いた二人が、
和食にこ、とこの彩花音の事だが、実はよさこいの練習時期から
踊ること以外にも興味を持ち始め、些かレッスンを休みがちで
果たして踊りを続けていくのかと、心配していた。

「未来へ」の発表会以後踊りにキレが出始め、表情豊かになって、
クリッとした黒目の大きな瞳が輝き始めていた。

小学5年生なのに、どこかエキゾチックな仕草を見せ、
将来を期待させる雰囲気を醸し出していたのだが、
そこは、音楽を趣味とする両親がいる影響か、他の物事にも
目が行っていたのだろう。
その為、記事を書くのをためらっていた。

この日、真由美に連れられて聖晴(きよはる)と生輝(うぶき)が来ていて
一緒に遊んでいたが、希帆のソロが始まると立ち止まって、
真剣に見つめていた。

おそらく、この日希帆がこの場所で踊っていなかったら、
そして、彩花音が、お母さんと一緒に来ていなかったら、
偶然ともいえるこの時間が無かったら、、、、、。

この将来有望な踊り子の人生は、大きく変わって行ったかもしれない。

希帆の踊りに感動した少女は、再び踊り子の道を続ける事を決心した。

希帆のように踊る自分を夢見て。

一人の踊り子が、幼い少女に踊り子の人生を導いてゆく。

かつて、まりもも夢菜や希帆に憧れて、踊りを続けている、
と聞いた事を思い出した。

何時の日か、彩花音の踊りを見て、ダンスを続ける子供達が出てくる事だろう。

踊る楽しみ、踊る事に感動するだけではなく、観ている人を感動させる表現。

それが、「踊る」と言う事だろう。


posted by satowa2 at 05:31| Comment(0) | essay | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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