2012年01月04日

ミュージカルオペラ「龍馬」

2008年、テレビのニュースで須賀先生を見た。
ジェームス.三木 江守徹、野口五郎

そして、「龍馬」の言葉が衝撃的に響いた。

注意して観ていると、どうやら想像を超える規模で
2009年にミュージカルオペラで「龍馬」をやるらしい。

丁度20年前、市民ミュージカル「RYOMA]が須賀との交流の
始まりだったので、今回も撮影記録を.........と思ったが、
スタッフやキャストを見れば、プロばかりである。
著作権の問題が絡むと、記録販売は簡単にはいかないので、
諦めるしかなかった。

もう一つ、躊躇させたのは、プロデューサーに岡本光正の名があったからだ。
彼は高校の同窓生、よく知っていたが........(笑)




2009年9月の初め、10月の公演をアピールするCMが盛んに流れていた。
一本の電話が入った。
岡本光正からだった。
公演のビデオを撮ってもらいたいが、どうだろう?
「どうだろう?」と言うのには訳がある(笑)

直ぐには返事をしなかった。
(本当は撮影記録だけでも、やりたかったが、費用が????)

30分もしない内に、懐かしい声で須賀先生からかかって来た。
「私が(撮影料の)責任を持つから、打ち合わせに来て」だった。

数日後、帰高した先生と桟橋のスタジオで再会した。


少しふっくらとした顔には、変わらない笑顔に大きな瞳が爛々と輝いていた。

挨拶もしないまま、大袈裟なハグ(笑)


岡本がRKCーTVとKU−TVに撮影を依頼したが、番組枠でないので
断られたらしい。

撮影編集してDVD販売をしたいとの事で、肖像権や著作権は岡本光正が
譲り受けているとの事。
かくして、20年の時を経て、オペラとはいえ、
國友須賀の「龍馬」を再び撮れることになった。


10月24,25日から全国各地での公演に先立ち
高知県民文化ホールで幕はきって落とされた。

総予算1億円、
高知銀行相談役 岡内紀雄を実行委員長に担ぎ出し、
脚本 ジェームス三木
演出 江守徹
音楽 子六禮次郎
振付 國友須賀

野口五郎、野村将希、黒田アーサー、を取り囲む日本オペラ界のスター
平良交一、持木弘、宝塚出身の森奈みはると女優の二宮さよ子等
豪華なスタッフ、キャストが勢ぞろいした。

これに、悠一朗、慎之助や須賀のインストラクターが踊りに華を添えた。

これだけのメンバーを集めた岡本PDの手腕は見事だが、
残念ながら、結果的には莫大な借金が残り、大失敗に終わった。



金銭的には.......



しかし、岡本にしろ須賀にしろ、
この公演で「金儲け」など少しも考えていなかった。

それは、須賀の「よさこい」同様
音楽、踊りに携わる者としてのプライド、
「龍馬」という高知の文化を彼らなりに世界に発信したかったのであり、
芸術性を考えれば、大いなる遺産と言える。


「よさこい」自体、商工会議所の生み出した、一種の客寄せ行事であり、
そこには、商業的要素のみが目立ち、踊り子は単なる道具でしかなかった。
商売繁盛、活気付け、全てが主催者側の金儲けが根底にある。


そこに登場したのが、國友須賀である。
彼女の「よさこい」は踊り子、そして、その踊りを見る観客にある。
つまり、主催者主導の「祭り」の道具だった「鳴子踊り」を
観客参加型の「踊り子」主体による「祭り」に変えたのである。

「踊る」事を重視して、「踊り」そのものに注目させた。


その昔、踊り子に日当を払っていた「鳴子踊り」は
踊り子自らが金を出し「踊りたい踊り」に変貌した。
現在、この踊りがどれだけ日本を活気付けているか言わなくても解る。

ボランティアが主導した「YOSAKOIソーラン」
札幌商工会の介入による利益優先による諸問題は、近年、参加者数、観客動員数の
減少を招き、挙句には4局あったテレビ局も1局のみの放送になった。

金儲けばかり考えていては、祭りは続かない。
「踊り子」がいてこそ「祭り」なのである。

國友須賀が高知の文化「龍馬」制作に挑んだのは、ごく当たり前の行動であり
その結果、利益が出る出ないは、単なる結果でしかなかったのだろう。


2010年2月、
岡本光正の依頼で販売用のDVD制作の為、再編集する事になった。
須賀先生から電話があり「関らない方がいいよ!!」

4000枚作って、600枚売れたらしい(笑)
私も、赤字になった。

6月頃再び電話があった。
「大丈夫?困ったら言ってよ、迷惑は掛けられないから」

それが、須賀先生との最後の会話になった。
胃癌........自分の体がどんなになっていても、何も言わず。
自分の周りの人達の事を、心から気遣い、思いやる。



「RYOMA」に始まり「龍馬」に終わった彼女との縁。
その間に携わった「高知県人」の7年間。

この本を作るのは、私の運命だったのだろう。

そういえば今年は龍年か.............。









 










































posted by satowa2 at 00:48| Comment(2) | boyaki | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あけましておめでとうございます!
いいねボタンを連打したい気持ちになりました^^

今年もよろしくお願いします。
Posted by hisui at 2012年01月05日 01:03
>hisui様
乙女姉やん(笑)
あけまして、おめでとう。

この本の最後を飾るのは
hisuiの写した須賀先生の写真です。
Posted by 窪内 at 2012年01月05日 13:30
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